電子書籍が徐々に浸透してきて、Kindle本を買う方がどんどん増えています。
ただKindle専用端末については、
「タブレットのKindleアプリで十分でしょ」
「白黒のもっさり動く端末なんて、なんで必要かよく分からん」
そんな感じで、あまりKindle専用端末の必要性を感じずスルーしてました。
しかし先日、友人に強烈におすすめされたため、Kindle Paperwhite11世代をお試しで購入。
その結果
「Kindle Paperwhite最高じゃないか?」
「スマホやタブレットのKindleアプリでは味わえない感覚がある」
と新たな世界を知ってしまったので、皆さんにシェアしたいと思います。
ただそうはいっても、KindlePaperwhiteは万人におすすめできる端末ではないのも事実。
Kindel Paperwhiteを買ってはいけない人、買った方がいい人ははっきりしているので、そのへんを分かりやすくまとめてみました。
Kindle Paperwhite (8GB) 6.8インチ(Amazon商品ページ)
この記事の目次
Kindle専用端末はいらないと思っていた私。
実は10年くらい前にKindle端末を買ったことがあるんです。
たしか日本で初めて販売された無印Kindleの第5世代。その時の印象がすこぶる悪かったんですよ。
過去のKindle専用端末の印象
- ページめくりが遅い
- 読む本の選択が遅い
- データのダウンロードが遅い
- 白黒で読みにくい
- 動作がぎくしゃくしている
- 昔のワープロ文字みたいに解像度が低い
- 画面が小さくて読むのがしんどい
それからというもの、電子書籍をよむときはiPadのKindleアプリを愛用するようになり、「これで十分じゃん」というKindle本ライフを送ること数年。
iPadのKindleアプリは
- カラーで画面が大きい
- Retinaで解像度も高い
- 雑誌や漫画を快適に読める
- 動作もサクサク動く
ので、ストレスフリーなことこのうえなし。多少目の疲れを感じやすい気はするものの、Kindle専用端末なんて存在意義あるの?と思ってました。
それが最近になって、ガジェット好きの友人から「最新型のKindle Paperwhiteはかなりいいよ」というおすすめ情報を入手。
半信半疑ながら、「何年ぶりかに試してみるのもいいか」とあまり期待もせずKindle Paperwhite11世代を購入したのでした。
Kindle Paperwhite11世代を購入して驚いたこと
友人にすすめられて購入したKindle Paperwhite11世代。
まあお手並み拝見、という感じで全く期待してなかったのですが、箱の封を開けて電源を入れた途端ガツンとやられました。
- セットアップのスピードが早い。
- キーボード入力の反応が早い。
- Kindle本のダウンロードにストレスがない。
- 画面がきれい
シンプルに「いいもの」感が漂ってるんですよ。ガジェットの雰囲気というか。
言ってることが曖昧ですね。
「分かってる人だけが使う端末」
そんな感じ。そんな第一印象のなか、Kindle Paperwhiteを1週間使用してみたのでその感想をレビューします。
Kindle Paperwhite (8GB) 6.8インチ(Amazon商品ページ)
Kindle Paperwhite(11世代)のメリット5つ
Kindle Paperwhiteの11世代は、2021年10月に発売された最新型です。
この端末を実際に使用して分かったメリットは下記の通り。
- 操作がかなり快適
- とにかく軽い
- 解像度が高い
- 目にやさしい
- 読書に集中できる
以下、詳しく解説していきます。
①操作がかなり快適
他のレビューでも言われていることですが、Kindle Paperwhite11世代になって、各種動作スピードが劇的に早くなりました。
最も重要なページ送りについては、サクサク動いてかなり快適。
紙のページをめくるのに比べても圧倒的に速いです。
また画面サイズが6.0インチから6.8インチに拡大され、表示できる文字数が増えたので、ページ送りの回数が減ったことも評価が高いポイントです。
ライブラリでの本の選択画面や、Kindleストアの動作もストレスなく操作できるレベルになっています。
②とにかく軽い
Kindle Paperwhiteの重量は205g。ちょっと厚めの文庫本1冊くらいの重さ、ケースに入れたiPhoneくらいの重さです。
これくらい軽いと寝るときに読む、出かけるときにちょっとバッグに入れる、というのがストレスなくできます。この気軽さが思っていた以上に快適。
ケースを含めるとiPadが600g前後、iPad miniでも400gくらいになっちゃうので、タブレットを持ち歩くのはそれなりに面倒。その点Kindle Paperwhiteはたった205g、半分から3分の1の重さなのでストレスフリーになれます。
③解像度が高い
解像度が低い電子ペーパーだと、文字を読んでるうちにじんわりストレスがたまってきます。とても長時間の読書はできません。
その点、Kindle Paperwhiteは300dpiの高解像度。
300dpi以上は人間の目にはドットが判別できないと言われていて、まさしくその通り文字のギザギザ感やぼんやり感が全くなく、文字がくっきり表示されます。
なので完全にストレスなく、紙に印刷された文字と同じように読み進めることができます。また快適な操作性とあいまって、すごく完成度の高い端末だと感じられるようになっています。
④目にやさしい
iPadやiPhoneの液晶画面は、バックライトが明るいので本を読むにはちょっとギラギラする印象です。だから長時間Kindle本を読んだりすると、目が疲れやすく、目の奥が痛くなったり。
それがKindleのようなE Inkの電子ペーパー端末だと、紙のような質感で、印刷物に近い感覚で読書を楽しめます。画面がカラーじゃなくモノクロであることも、目の負担という観点からはプラス要素になります。
それにKindel Paperwhiteは暗い場所でも読書できるスクリーンライト機能を搭載していて、その明るさ調整が非常に優秀。照らす範囲にムラがなく、まぶしすぎないので目が疲れる感じがしません。
目が疲れやすいことを理由に電子書籍を敬遠している人は、試してみる価値がある端末ですね。
⑤読書に集中できる
「読書に集中できる」、これが実際に一週間使ってみて実感できた最大のメリットです。
Kindle Paperwhiteは読書専用端末なので、当たり前ですが「読書しかできない」んですよね。これが逆にすごいメリットだということに気付けました。
スマホやiPadだといろんな通知が入ってきたり、ちょっと用事を思い出してほかのアプリを立ち上げてしまったり。何でもできる端末であるぶん、読書以外の誘惑がたくさんやってきます。
そんなこと?と思うかもしれませんが、今回Kindle Paperwhiteを使うことで、そういう些細なことが読書への集中力をさまたげていることを悟りました。
Kindle Paperwhite (8GB) 6.8インチ(Amazon商品ページ)
Kindle Paperwhiteのデメリット
Kindle paperwhiteには上記のようなメリットを感じる一方、デメリットや弱点も明確です。
- モノクロ表示しかできない
- 画面のコントラストが低い 漫画△、雑誌△
- マーカー(ハイライト)を引きにくい
- iPadのようなサクサク感はない
①モノクロ表示しかできない
当たり前ですがKindle Paperwhiteはモノクロ表示のみ。カラーの電子ペーパーはまだまだ発展途上な感じです。
なのでカラー雑誌を読みたい人、カラーイラストを楽しみたい人には不向きです。そういう方にはiPadなど液晶タブレットがおすすめです。
②画面のコントラストが低い 漫画△、雑誌△
E-Inkの電子ペーパーの技術的な限界なのか、白黒のコントラストが低いです。背景は白というより薄いグレーで、黒も真っ黒ではなく濃いグレーという印象。
文字を読むだけなら気にならないのですが、漫画を読む場合はなんとなくぼんやりして見えてしまい、満足感が下がります。
このへんは個人差もあると思いますが、漫画や雑誌を読むにはあまり向いていないですね。
③マーカー(ハイライト)を引きにくい
Kindle Paperwhiteはタッチへの反応速度がだいぶ早いのですが、なぜかマーカーを引く範囲を選択するときだけ、指のタッチに反応がワンテンポ遅れます。
だいぶ慣れてはきたものの、私はマーカーをよく引くほうなので、ここは結構ストレスに感じます。
④iPadのようなサクサク感はない
いくら操作が軽快になったといっても、それはこれまでの電子ペーパー端末を知っている人の話。iPadのサクサク感に比べたら、操作感は全くかないません。
何でも使える端末という位置づけと、快適に読書できることに特化した端末ということで、方向性が違うと理解しましょう。
Kindle Paperwhite (8GB) 6.8インチ(Amazon商品ページ)
Kindle Paperwhiteを買ってはいけない人、買ったら後悔する人
以上のメリット・デメリットを踏まえて、Kindle Paperwhiteを買うべきではない人、おすすめしない人をまとめます。
Kindle Paperwhiteを買ってはいけない人
- 漫画をメインに読む人
- カラー雑誌をよく読む人
- iPadのようなキビキビした操作性にこだわる人
Amazonのレビューで悪い評価をつけている人は、ほぼ上記の「買ってはいけない人」に当てはまる人たちです。
Kindle端末はモノクロの電子ペーパーでコントラストも低いので、漫画や雑誌をメインに読む人にはあまりおすすめしません。
また動作はかなり機敏になったものの、iPadのような操作性を求めてはいけません。集中して本を読むことに特化した端末であることを理解できない人は、買ってから後悔する可能性が高いです。
ちなみに漫画や雑誌をメインに読む人には「Fire HD10」がおすすめです。定価15,980円と激安なわりにキビキビ動作するので、漫画や雑誌の電子書籍リーダーとして最適ですよ。
>>関連記事:Amazonタブレット Fire HD10は電子書籍リーダーとしておすすめか?検証レビュー
Kindle Paperwhiteを買うべき人
反対に、Kindle Paperwhiteを買っても後悔しない人、おすすめする人は以下のような方。
Kindle Paperwhiteを買うべき人
- 小説やビジネス書など、文字メインの本をよく読む人
- 本を読むときはじっくり集中して読みたい人
- 手ごろな価格で、気軽に持ち運べる読書端末を探している人
- そろそろ電子書籍も試してみようかなという人
上記の方は、Kindel Paperwhiteを買っても十分満足できるはず。
読書が好きな人は、スマホやiPadのKindleアプリじゃなくKindle専用端末という選択肢も検討してみてください。そのなかでもKindle Paperwhiteはかなりおすすめです。
どのKindle Paperwhiteがおすすめ? シグニチャーエディションは必要?
【Kindle paperwhiteラインナップ】
モデル | 価格 | 容量 | 明るさ自動調整 | ワイヤレス充電 |
---|---|---|---|---|
8GB広告つき | 14,980円 | 8GB | × | × |
8GB広告なし | (+2,000円)16,980円 | 8GB | × | × |
シグニチャーエディション | (+3,000円)19,980円 | 32GB | ○ | ○ |
予算に余裕がある人は、シグニチャーエディションを選んでおけば全部入りなので後悔しないでしょう。
ただ最安モデルから+5,000円アップは大きいので、私は下記の考え方で最安モデルを購入し、満足しています。
【8GB広告ありモデルに決めたポイント】
- 広告あり
→起動時とホーム画面の端に広告が出るだけ。本を読むときには出ないのでOK。 - 容量8GB
→漫画なら100冊くらい、書籍なら500冊くらいまでダウンロードOK。漫画をあまり読まないなら8GBで十分。 - 明るさ自動調整
→あまり暗い所で読まないから手動でOK。 - ワイヤレス充電
→スマホと違って数週間に1回しか充電しないので必要ないかな。
プライムデーやサイバーマンデー、ブラックフライデーなどKindle端末がセール価格になるときは、かなりお得なチャンスなので逃さないようにしてくださいね。
Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB) 広告なし
ちょっと高くてもKindle paperwhiteを買う方が幸せになれると思います!