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HUAWEI MatePad Paper 10.3インチをKindle端末として使った感想【電子書籍リーダー】

たけよし
2022年6月9日に発売されたHUAWEI MatePad Paper 10.3インチ。

さっそく購入してみたので正直なレビューをお届けしたいと思います。

 

私はこの3年ほど、iPad Pro11を使って

  • 仕事での手書き記録 → 電子ノート(アプリ:Notability)
  • 読書 → Kindle本(電子書籍)

の完全ペーパーレス体制にしています。

ただiPad Pro11は快適に使えているものの、

  • 持ち運ぶのに少し重い
  • 書き心地が滑りやすく好きじゃない
  • 電子書籍を読むには目が疲れる

という不満もあり、いまだ最適解を探しているところ。

そこに今回新しく発売されたHUAWEI MatePad Paper 10.3インチ

電子ノート、電子書籍リーダーとしてベストアンサーになるのか、購入して検証してみました。

購入を検討している方は参考にしてください。

>>関連記事:HUAWEI MatePad Paperを電子ノート端末として使った感想

 


HUAWEI MatePad Paper 10.3インチを電子書籍リーダーとして購入した理由

電子ペーパータブレットの存在意義とは

電子ペーパーって微妙な存在なんですよね。

まず、液晶タブレットで十分じゃないかという論争。とはいえ電子ペーパーには

  • 紙のような反射率で目にやさしい
  • 昼間の太陽光に強い
  • 電池持ちがかなり長い
  • 紙のような書き心地

というメリットがあり、根強い人気があるのも事実です。電子ペーパーもずいぶん進化し、最新型のKindle Paperwhiteも好評ですね。

私が初めて体験した電子ペーパーは、10年前に購入した初代楽天Kobo。当時は動作も表示も遅くて実用に耐えませんでしたが、だいぶ進歩しました。
たけよし

 

またマイナーな存在のため、商品ラインナップが充実していないのも残念なところ。

  1. 電子書籍を読むための電子ペーパー(Kindleなど)
  2. 手書きノートとして使うための電子ペーパー(クアデルノなど)

のどちらかの目的に特化した端末しかなく、私のように

「Kindle本が読め、手書きもできる電子ペーパーが欲しい」

というニーズに対しては、近年になってようやく値段がお高い「BOOX」が出てきたような状態です。

>>関連記事:HUAWEI MatePad Paperを電子ノート端末として使った感想

こんな未成熟な市場に、比較的リーズナブルな価格で投入されたのが HUAWEI MatePad Paper。これから電子ペーパータブレット市場が盛り上がってくるような予感がする商品です。

 

10.3インチの電子書籍リーダーはありがたい

電子ペーパーを使った電子書籍リーダーとして一番メジャーなのは、 AmazonのKindle端末でしょう。ただ最も売れてる最新型のKindlePaperwhiteでも画面サイズは6.8インチ

私は余裕のある画面サイズに情報をたくさん表示して読みたい方なので、6.8インチでは小さすぎるんです(老眼が進んでいるのもありますが…)。

せっかくペーパーレスになったのに、電子書籍リーダーが文庫サイズとか新書サイズに縛られるのは意味がないと思うんですよね。各種タブレットの主流サイズが10インチ前後に落ち着いてきてるのも、だいたいの人にとって「10インチ=ちょうどよいサイズ」ということなのでは。

そんななか、10.3型E-Inkディスプレイを搭載した電子ペーパータブレットは貴重な存在です。

「クアデルノ」はKindleが読めないし、「BOOX」はKindleが読めるけど値段が高すぎ・・・
たけよし

そんなジレンマにしっかりアンサーを出してくれたのがこのHUAWEI MatePad Paper。

「デカいKindle Paperwhite」として活躍してほしいところです。

 

HUAWEI MatePad PaperにKindleアプリをインストールできるか?

私は電子書籍はKindleと決めているので、まずHUAWEI MatePad PaperでKindle本が読めるのかを検証します。

HUAWEI MatePad Paperは独自OS「HarmonyOS」なので、デフォルトの状態ではKindle本を読むことができず、ひと工夫が必要です。

たけよし
私は既にKindle本を300冊以上持ってるので、今さらHuaweiブックストアを使う選択肢はないんですよね。

電子書籍リーダーはKindle本が読めなければ何の価値もない…

 

Huaweiの独自OS「HarmonyOS」

アメリカといろいろ問題を起こした結果、HUAWEIのタブレットは独自のOS「HarmonyOS」となり、規制によりGoogle PlayをはじめとしたGoogleサービス関連アプリが使えません

ただ独自OSとはいうもののAndroid派生なので、Androidベースのアプリは裏技的にインストールできる模様。

標準の「HUAWEI AppGallery」からインストールできるアプリは発売時点で8つしかなく、かなり寂しい状況です。なので自己責任にはなりますが、Amazonアプリストアを使ったり、Androidアプリのapkをダウンロードしたりしてアプリをインストールする必要があります。

 

Kindleアプリをインストールする手順

いろいろと調べた結果、下記の手順でインストールするのがおすすめです。(自己責任でお願いします)

  1. 「Petal検索」をHuawei公式ページからインストールする
  2. 「Petal検索」を開いて「Kindle」アプリを検索し、アプリのAPKをダウンロードしインストールする

この方法でKindleアプリをインストールすることができました。同じ手順でほかのAndroidアプリもインストールできるので、この方法がおすすめ。

Kindle以外の電子書籍アプリもインストール可能です。

ただこういった作業が苦手な人には、ちょっと導入ハードルが高い端末かもしれません。

ホーム画面(スクショはカラー表示されます)

 

HUAWEI MatePad PaperをKindle本リーダーとしてレビュー

  • 外観
  • 重量
  • 価格
  • 画面の大きさ
  • Kindleアプリの操作感
  • Alexaアプリで読み上げ

をレビューします。

 

外観

ブラック基調でロゴも目立たず、なかなか高級感があります。

地味ではありますが、ビジネス用途や学校で使う場合にはちょうどいい落ち着き具合じゃないでしょうか。ビジネスの場でこれでノートを取ってたら、さりげなく注目を浴びると思いますね。

本体とカバーはマグネットだけでくっつく仕様です。注意が必要なのは、磁力がしっかり効くのは定位置だけで、少しでも本体がずれると急激に磁力が弱くなる点。持っているときに本体の位置が少しずれて、落としそうになる場面が何回かありました。慣れで解決できるかもしれませんが、ここは改善を求めたいポイント。

 

重量

実際に使う場面を想定して、ケースとペンを含めた総重量を計測しました。

その結果は

MatePad Paper本体 360g + ケース・ペン 181g = 総重量 541g

正直めちゃ軽いというワケではないですが、持ち歩くのは全く苦にならない重さ。

たけよし
私がいつも使ってるiPad ProはケースとPencil含め総重量792g。これに比べればかなり軽く感じます。

 

価格

HUAWEI MatePad Paper10.3インチの定価は64,800円

公式ページなどで割引キャンペーンなどもあり、実際にはもう少し安く購入できる場面もありますが、それでも5万円以上はする端末です。

電子書籍リーダーとしてだけ見た場合、Kindle Paperwhite 14,800円~、Kindle Oasis 29,980円~などと比べると割高感は出ますね。
たけよし

ただ10.3インチという画面の大きさにその価値を見出せる人、電子ノートとしての利用も行う人なら、BOOXに比べ割安なので決してコスパは悪くないです。

 

画面の大きさをコミック、iPad mini、iPad pro11と比較

Kindel Paperwhite6.8インチと大きさを比較したかったのですが、手元にないためiPad mini5世代(7.9インチ)と比較しました。

こうみると7.9インチとの比較でも10.3インチはかなり大きく、表示に余裕があります。実際のコミックと比べてもだいぶ大きいですね。6インチ~7インチのKindle端末との比較なら、さらに大きく感じられると思います。

次はビジネス書での見え方。

写真では分かりにくいですが、文字の情報量は1.5倍くらい表示されていて非常に読みやすいです。

単純にページ送りの回数が減りますし、逆に文字を大きくして読みやすくすることも余裕です。

 

次に、私が常用しているiPadpro11インチとの比較。

当たり前ですがiPad Proのほうが11インチのため大きく表示されます。ただMatePad Paperは横幅が広いので、表示される文字量としてはほとんど変わらず、一行違うだけ。これは思いのほか優秀でした。

iPad Proは11インチになってアスペクト比が「4.3:3」と微妙な変更が加えられたのに対し、MatePad Paperはアスペクト比が「4:3」と実際の書籍に近いことが要因でしょう。

ただ注意点は、Kindleなど他社製アプリでは画面の向きを判定しないので、横向き表示に非対応なこと。マンガや大型本などを横向きに読むことが多い人は注意が必要です。

 

Kindleアプリの操作感、マーカーの使い勝手

Kindleアプリの操作感については、単にページをめくるだけならほぼストレスなし

それ以外の操作については、iPadと比較すれば各種動作がもっさりするのは否めないです。はっきり言えば3世代くらい前のタブレットの操作感ですかね。ただKindle端末など電子ペーパー端末と比べれば同じかちょっと早いくらいと感じました

 

私はマーカーをよく引くんですが、この操作はタブレットに比べると範囲の選択がワンテンポ遅れる感じになり、慣れるまでストレスを感じます。それとマーカーの色がモノクロで判別できないので、色分けをよく使う人はだいぶ慣れが必要になりそう。

たけよし
私のようにいつも一番左の黄色マーカーしか使わない人なら、それほど問題ないですけどね。

あとWi-Fiの通信もスムーズで、データのダウンロードもストレスなし。

内蔵ストレージは64GB、外部ストレージの追加はできません。いろいろデータを入れた後でも空き容量が47GBあるので、書籍データやノートデータが増える分には全く問題なさそうです。

 

Alexaアプリを使えばKindle本の読み上げも可能

このHUAWEI MatePadはスピーカーもついてます。

Alexaアプリをインストールして読み上げできるか試したところ、ちゃんと読み上げが可能でした。オーディオブック的な使い方も可能です。

 

HUAWEI MatePad Paper10.3インチのレビューまとめ

Kindle本リーダーとしてのレビューをまとめます。

>>関連記事:HUAWEI MatePad Paperを電子ノート端末として使った感想

HUAWEI MatePad Paperをおすすめしない人

  • 電子書籍リーダーとして使うだけの人(ちょっと高い)
  • アプリのAPKダウンロードなどの作業が苦手な人
  • 雑誌やカラー本をよく読む人
  • タブレットのようなキビキビとした動作を求める人

電子ペーパータブレットは通常の液晶タブレットに比べると、独特の操作感になります。電子ペーパーの読みやすさにメリットを感じない人には「遅くて動画も見れないモノクロのタブレット」になってしまう可能性があるので、自身の使用目的に照らしてじっくり検討しましょう。

HUAWEI MatePad Paperをおすすめする人

  • Kindle Paperwhiteより大画面の電子書籍リーダーを探している人
  • 電子ペーパーでの読書が好きな人
  • タブレットでは目が疲れる人
  • 雑誌やカラー本をあまり読まない人

大画面の電子書籍リーダーを探している人には、標準以上の能力を持った機種であり、かなり有力な選択肢と言えます。

これまで電子ペーパーを敬遠していた人にも、新しい価値を感じてもらえるのではないでしょうか。

興味のある方は下記のリンクから最新価格を確認できます。(Amazonが最安のことが多いですが、公式HPもセールを開催してる場合があるので要チェックです)

 

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