最近はネットでの動画配信サービス利用がどんどん増えているので、NHKオンデマンドってどうなの?という疑問がとても増えています。
この記事の目次
NHKオンデマンドの概要と注意点(よくある誤解)
NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組を、パソコンやスマホ、タブレット等にネット配信する動画サービスです。
NHKオンデマンドの概要
NHKオンデマンドでは、下記のコンテンツが配信されています。
- 地上波・衛星波で放送した番組から月々約500本を放送当日もしくは翌日から配信
- NHKライブラリから、名作ドラマやドキュメンタリーなど約7000本をオンデマンド配信
上記のコンテンツを見放題パック月額990円で利用できます。(単品で1本110円~220円で購入することも可能)
NHKオンデマンドの注意点(よくある誤解)
そう思っている方が多いのですが、ちょっと違うので注意が必要です。
NHKオンデマンドの注意点として、よくある誤解を3つピックアップしました。
①ニュースは配信されない
②全部の放送が配信されるわけではない
③人気番組の見逃し配信は1ヶ月くらいで終わることが多い
以下、ひとつずつ説明します。
①ニュースが配信されない
2020年3月から見逃し配信サービス「NHKプラス」がスタートしたため、ニュースはこちらで配信されることになりました。それまでは「NHKオンデマンド」で視聴できましたが、現在は配信されていません。
②全部の放送が配信されるわけではない
勘違いされやすいのですが、すべての大河ドラマや連ドラ、バラエティが配信されているわけではありません。膨大な過去のライブラリから「抜粋して」配信されています。
また著作権や肖像権が絡むオリンピックや音楽番組、ジャニーズタレントが出演する番組などは、配信されないものが多いです(これはNHKだけの責任ではないですが)。
③人気番組の見逃し配信は1ヶ月くらいで終わることが多い
「ブラタモリ」「チコちゃんに叱られる!」「突撃!カネオくん」などの人気番組は、放送後2週間~1カ月程度で見逃し配信が終了してしまうことが多いです。なので過去回を全部見るぞ!と思って登録すると肩透かしになるので、事前確認が必要です。
Hulu、Paraviなどへの民業圧迫とか、NHK放送を見ない(受信料を払わない)人がさらに増えないようにとか。
さて次からは、NHK受信料との関係についてよくある疑問3つに答えます。
疑問①NHKオンデマンド、受信料を払ってないけど登録できる?
そんなときありますよね。
「受信料を払ってない」という状況は、①そもそも契約していない(断っている) ②いろいろ理由があって滞納している、の2パターンがあると思います。
結論を先に言うと、どちらのパターンであっても、毎月990円の利用料さえ支払えば、NHKオンデマンドは登録可能です。
ちょっと細かい話ですが、NHKオンデマンドは「放送法20条2項に基づく放送番組等有料配信業務」と位置付けられていて、
- NHKテレビ放送 = 放送
- NHKオンデマンド = 通信
として明確に分けられており、完全な別事業、別会計で運営されています。
またNHKオンデマンドの利用規約上も、NHK「受信料」の支払いについては全く規定がありません。
なので受信料をめぐってNHKとどのような関係であっても、NHKオンデマンドは月990円で利用することができます。
疑問②NHKオンデマンド、登録すると受信料を払ってないことがバレる?
悪名高いNHKの集金人。しつこく訪問されるのは面倒ですよね。
心配な方のために悪い情報から先に言うと、NHK集金人が来る可能性は0%ではありません。
NHKオンデマンドの規約を調べたところ、個人情報の利用について下記の条項を発見しました。
【出典:NHKインターネットサービス利用規約】
(利用者情報の利用目的)
NHKの保有する放送受信契約者に関する情報と利用者情報を照合することによって、利用者による放送受信契約締結の有無を確認するため(取得時または利用時にその旨を明示し同意を得た場合に限ります。)
つまりNHKオンデマンド利用者が、NHK受信料を払っているかどうかを確認することがある、という内容が規約に含まれています。
実際にはよほど悪質な滞納などでない限り訪問してくることはないと思われますが、不安が残るところです。
しかし!
もう少し規約を調査した結果、上記の不安を回避する方法を発見しました。
それはNHK公式HPで登録するのでなく、
AmazonプライムビデオやU-NEXT等を経由してNHKオンデマンドを登録する
という方法です。これでNHKにバレる可能性がほぼゼロになります。
実はAmazonやU-NEXT経由で登録するNHKオンデマンドは、「プラットフォーム経由型」という仕組みになります。この場合、個人情報は原則としてNHKには提供されません。
【出典:利用規約(プラットフォーム経由型)】
(利用者の個人情報等の取り扱い等)
利用者においてNHKとのコンテンツ購入契約に違反する行為があった場合において、NHKが違反行為に対処するために必要とする当該利用者に関する個人情報(中略)が動画配信サービス事業者からNHKに対して提供されることを利用者はあらかじめ承諾するものとします。
要約すると、NHKとのコンテンツ購入契約に違反した場合は、NHKが対処するためにAmazonやU-NEXTから個人情報をもらいますよ、という内容です。
逆に言うとコピーやダウンロード、第三者利用など悪いことをせず、コンテンツを普通に視聴するだけなら、個人情報はNHKに提供されません。
なのでNHKオンデマンドを利用するなら、AmazonかU-NEXTなどを経由するのが使い勝手もよくおすすめです。
本記事の最後で申込方法を解説しているので、興味のある方はご覧ください。
疑問③NHKオンデマンド、受信料を払ってるのに有料なの?
その気持ち、とても分かります。
そういった声にこたえたのか、2020年3月から新しい見逃し配信サービス「NHKプラス」がスタートしました。
NHKプラスは受信料を払っている人に対するサービスで、過去1週間のNHK放送番組について無料で見逃し視聴ができます。
NHKオンデマンドについては、無料化についていろいろな意見はありますが、
- 配信するごとに著作権料、出演料などが発生するので、事業費が必要になる
- 放送法上「通信」であり、公平性の観点もあって受信料からまかなうことができない
- 無料にすると、民業圧迫になる(Paravi、FOD、Huluなど民放の動画配信サービスは有料)
といった事情もあり、無料化は難しいようです。
ただしプラスの側面を見ると、NHKオンデマンドは単体の動画配信サービスとして考えるとかなり割安とも言えます。
- NHK受信料 = 独占で市場原理が働かないので高い
- NHKオンデマンド = 他の動画配信サービスを意識した価格設定なのでお手頃
2020年3月にNHKプラスとの住み分けが行われた結果、料金が月額990円に一本化されて実質値下げになりました。
NHKオンデマンドを利用するならAmazonかU-NEXTがおすすめ
NHKオンデマンドを利用するには、
①NHK公式サイトで登録
②Amazon、U-NEXTなど提携サービスで登録
の2通りがあります。
①②どちらの場合でも、見放題パック月額990円は同じです。また配信される内容も同じです。
②の場合、提携サービス独自の料金が発生するのがデメリットですが、すでにAmazonプライム会員の方なら月額990円をプラスするだけでNHKオンデマンドを利用できます。
またU-NEXTには、NHKオンデマンドを含めて最長1ヶ月無料体験できるお得な方法があるので、これを利用して楽しむのもおすすめです。
詳しく知りたい方は、NHKオンデマンドの申込はNHK公式じゃなく「U-NEXT」か「Amazonプライム」がおすすめな理由でもじっくり解説していますのでご覧ください。